僕の好きなハードボイルド小説

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こんにちは、
よぴまるです。

さて、10月9日(土)の読書会のテーマは『ハードボイルド』
ちなみにハードボイルド小説というと探偵ものを連想するが、それは違うと思う。

ハードボイルドというのは、文学で感情を交えず、客観的な態度や行動、文体で対象を描写する手法のことで、またそのような小説や映画のことをいいます。

そういう基準で僕が印象に残っているハードボイルド小説はそれなりの数がありますが、読んだのが学生時代から30歳くらいまでの同新時代中心で、面白かったという印象は残っているが、あらすじなどはかなり忘れてしまっています。

その中で、以下の5作品を挙げたいと思います。

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野獣死すべし 大藪春彦作 1958年

野獣死すべし (光文社文庫 お 1-21)

「野獣死すべし」は大藪春彦が早稲田大学在学中、二年生の春休みに大学ノートに書き留めたものである。作者はここで「裏返しの青春」を描こうとしたという。主人公はアプレゲールの生き残りで、既成の社会を無視してのし上がろうとする。伊達邦彦は一度徹底的に傷ついた人間が悪霊として生まれ変わった存在だとしている[1]。 本作は、はじめ友人たちとの同人誌「青炎」に発表されたが、これを目にした同大英文科の教授でワセダ・ミステリ・クラブの顧問である千代有三が推理作家の江戸川乱歩に薦め、乱歩は本作を当時自身が編集長を務めていた雑誌「宝石」に全文掲載した。乱歩は誌上で推薦の辞を述べている。

大学院に籍を置く学生、伊達邦彦は戦争で心に傷を受けた世代の生き残り。普段は物静かな秀才として平穏な日々を送っているが、それは表向きの顔にすぎない。彼の心の奥底には暗い憎悪と熱い怒りが渦巻き、影では射撃、スポーツ、特殊技術の習得にストイックに没頭していた。この世で信頼するものは金と武器、そして力。やがて彼は、心に巣食う闇と日頃培った能力を解き放つかのように、空前の完全犯罪を計画する。最初の殺人、強盗を犯し、逃げおおせる伊達。ただ己のみを信じ、何者をも拒むローンウルフ、伊達邦彦。“野獣”は野に放たれ、物語は幕を開けた。

1980年に映画化もされたが、原作とは全く別物と感じた。
映画は、松田優作の怪演が光る。

『野獣死すべし』(1980年)

見どころ
何の躊躇もスマートさもなく皆殺しにしていく非道さにカタルシスさえ覚える。その時々で、すべてを物語る松田優作の「目の演技」は必見。男なら一度は見ておきたい怪作だ。

ストーリー
伊達邦彦は、通信社のカメラマンとして戦場を渡り歩き、帰国して退社した後、翻訳の仕事をしていた。ある日、大学の同窓会に出席した伊達は、そこで自分と同じ野獣の血を匂わせる真田と出会う。ふたりは銀行強盗を計画し、冷徹に実行に移すのだった。

出演
松田優作、小林麻美、室田日出男、根岸季衣、風間杜夫、岩城滉一、泉谷しげる、前野曜子、佐藤慶、青木義朗、鹿賀丈史

監督:村川透 原作:大藪春彦 音楽:たかしまあきひこ、脚本:丸山昇一、製作:角川春樹

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本ページの情報は2022年10月時点のものです。
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汚れた英雄 大藪春彦 1969年

汚れた英雄 第1巻(野望篇) (角川文庫)

生まれてまもなく父を亡くし、第二次世界大戦中には母も亡くした北野晶夫は、戦災孤児として母方の叔父の実家が経営する自転車屋に引き取られた。しかし晶夫は二輪レーサーとメカニックの両面で天性の勘の良さを持っていた。

晶夫はファクトリーライダーとなりレーサーとして生計を立てることを望み、いわゆる浅間高原レースを皮切りにレース活動を開始する。日本におけるレース活動の最中、日本のバイクメーカー視察中の往年のイタリア人レーサーであったバイクショップ経営者に見出され、アメリカに渡航。その後、西海岸での活動を経てヨーロッパに渡り、MVアグスタのワークス・チーム入りしてマン島TTレースやロードレース世界選手権(WGP)を制覇するまでに至る。

他方、晶夫は生まれ持った美貌と肉体で次々と女を自分の虜にしてスポンサーにしていく(ある種のジゴロ)。その稼ぎはレーサーとしての収入とは比較にならないぐらい莫大なものとなった。

晶夫は二輪レーサーとして生活も晩年にさしかかり、最終的に4輪レーサーへの転向を試みることになるが…。

ベルリン飛行指令 佐々木譲

ベルリン飛行指令(新潮文庫)

太平洋戦争開戦前夜、ドイツ空軍はバトル・オブ・ブリテンにて自軍の戦闘機の航続距離の短さに苦汁を舐めることとなった。ヒトラー総統は日独伊三国軍事同盟を結んだ日本に対し航続距離の長い零式艦上戦闘機のライセンス生産をドイツで行うことを持ちかけ、性能評価のために数機を購入することを希望。ドイツとの関係を重視した海軍上層部はそれに応えるため零式艦上戦闘機をドイツまで輸送することとなった。

海軍士官である大貫と文官の山脇はその計画を担当することになる。しかし、イギリスの海上封鎖が予想されるため船舶での輸送は不可能であり、ソ連への侵攻をもくろむドイツ上層部の意図によりソ連領土内の飛行も不可能であった。したがってインド上空を経由して飛行していくしかないのだが、海軍のベテランパイロットは「不可能」と断言する。

しかし、上海で不祥事を起し左遷されていた海軍パイロット安藤と部下の乾は大貫の説得によりその計画のパイロットとなることを受けるのであった。陸軍の工作員やインド、イラクの反英勢力の協力により中継飛行場も確保され、安藤たちは未曾有の長距離飛行に旅立つことになる…。

ジャッカルの日 フレデリック・フォーサイス

ジャッカルの日 (角川文庫)

フランス、秘密軍事組織が企てたドゴール大統領暗殺――。依頼を受けたのは、一流の腕を持つ外国人殺し屋、暗号名“ジャッカル”。国内全土で頻発する強盗事件を捜査するなか浮かび上がってきた暗殺計画に、政府には激震が走った。殺し屋の正体を突き止め、計画を阻止すべく、極秘捜査が始まる。国家最大の難題に挑むのは、国内一の刑事、クロード・ルベル。国際謀略小説の巨匠フォーサイスのデビュー作にして最高傑作の新組版!

鷲は舞い降りた ジャック・ヒギンズ

鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)

鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。歴戦の勇士シュタイナ中佐率いる部隊員たちの使命とは、ここで週末を過ごす予定のチャーチル首相の誘拐だった!イギリス兵になりすました部隊員たちは着々と計画を進行させていく…使命達成に命を賭ける男たちを描く傑作冒険小説

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