市川崑 石坂浩二 金田一耕助シリーズ

[広告] 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

こんにちは、
よぴまるです。

所属するコミュニティの読書部では、毎週土曜日にそれぞれテーマに沿った本を紹介し合っています。

前回のテーマは、映画化された小説ということで、僕は現在上映中の『ある男』を紹介しました。
この映画の原作が、平野啓一郎作『ある男』です。

そしてこのテーマでは、まだまだ紹介した本や映画があると言うことで、次回も引き続きパート2ということやることになった。

そこで次に僕が紹介するのが、市川崑の金田一耕助シリーズ。
探偵金田一耕助の生みの親、作家横溝正史さんの今年が生誕120年ということもあり、

市川崑監督が、金田一耕助役を石坂浩二で全5作を撮ったシリーズをチェックしたいと思います。

なお映画評論家春日太一氏が、『市川崑と『犬神家の一族』』で、一連のシリーズを探求しているので読んでみてください。

巷では、第1作の『犬神家の一族』と第2作『悪魔の手毬唄』が特に傑作とされています。

僕は、その意見には納得ですが、ではその後の3作は、どうなのか?というと1作目、2作目以上とは思いませんが、面白く観ましたし、充分楽しみました。

スポンサーリンク

犬神家の一族

この作品は、面白かった。1977年の公開ということで、僕が大学1年の時の映画。
映画館で観たのか、映画好きの友人宅でビデオで観たのかまでは憶えていないが、石坂浩二の軽快な、金田一耕助像が成功していると思う。

戦前から引きずっている家問題。それに伴う遺産相続の骨肉の争い。そんな思いテーマを扱っていながら、市川崑監督の演出と石坂浩二のキャスティングで、軽やかに楽しめるのがいい。また当時20代前半だった島田陽子さんが美しい。今年7月に逝かれましたが、往時を偲ばせてくれる作品です。

『犬神家の一族』(1976年)

キャスト:石坂浩二、高峰三枝子、草笛光子、あおい輝彦、島田陽子、坂口良子、小沢栄太郎、加藤武、他

監督:市川崑
原作:横溝正史
音楽:大野雄二
製作:角川春樹

見どころ
市川崑監督&石坂浩二主演で、横溝正史の探偵推理小説を映画化。湖面から死体の足が突き出ているシーンなど、一度観たら忘れられない強烈なインパクトを放つ場面が満載!

ストーリー
製薬会社で財を成した犬神佐兵衛が、遺言書を遺して死去。遺言書には佐兵衛の恩人の孫娘・珠子に全財産を相続するとあり、佐兵衛の親族は騒然とする。助力を求められた金田一耕介が犬神家に向かうと、第一の殺人が起こり、奇怪な連続殺人事件に発展していく。

スポンサーリンク

悪魔の手毬唄

第2作目も傑作。岸恵子さんのひとつひとつの芝居、いやこれは芝居ではない、岸恵子さんが持つ品格だと思う。何気ない所作、仕草から匂い立つような色気と品で釘付けになってしまった。

また、刑事役の若山富三郎がいい。密かに岸恵子に恋する初老の男性を好演。

映画『悪魔の手毬唄』(1977年)

出演:石坂浩二、岸恵子、若山富三郎、仁科明子、北公次、永島暎子、渡辺美佐子、草笛光子、加藤武、他
監督:市川崑
原作:横溝正史
音楽:村井邦彦
製作:田中収

見どころ
「犬神家の一族」から計5作続く大ヒットシリーズの第2作。手毬唄になぞらえた連続殺人事件の謎に金田一耕助が挑む。若山富三郎の名演と情感豊かな演出で評価の高い一作。

ストーリー
文明社会から隔離された山村・鬼首村。私立探偵・金田一耕助はこの村で20年前に起きた未解決殺人事件の調査を依頼された。同じ頃、鬼首村出身の人気歌手・大空ゆかりこと別所千恵が里帰りし、歓迎会が開かれることに。その晩、第1の殺人事件が起きる。

獄門島

この映画では、大原麗子さんの美しさに魅せられた。
でも今観ると司葉子さんの存在感と上品な存在感、そして佐分利信との最後が心に残る。
また若き日の浅野ゆう子が、ちょっと足りない娘役を好演。ピーターも名脇役ぶりを発揮。

映画『獄門島』(1977年)

出演:石坂浩二、司葉子、大原麗子、草笛光子、東野英治郎、佐分利信、加藤武、大滝秀治、上條恒彦、浅野ゆう子、ピーター
監督:市川崑
原作:横溝正史
音楽:田部信一
製作:田中収

見どころ
前2作に続きメガホンを取った市川崑らが久里子亭名義で脚本を担当。公開直前にTVドラマ版の放映があり、原作とは異なる犯人に変更するなど、大胆な改変が行われた。

ストーリー
私立探偵・金田一耕助は引き揚げ船の中で死亡した鬼頭千万太の遺書を届けるため、瀬戸内海に浮かぶ獄門島を訪れた。その島では名家である鬼頭家の本家と分家が対立していた。そして千万太の通夜の晩、本家の三女・花子が何者かに殺害される。

スポンサーリンク

女王蜂

同い年の中井貴恵さんが出ているが、高峰三枝子、司葉子、岸恵子といった大女優陣に囲まれると硬い感じ。
個人的には、シリーズの中では一番印象が薄い作品となってしまった。

映画『女王蜂』(1978年)

出演:石坂浩二、中井貴恵、高峰三枝子、司葉子、岸恵子、仲代達矢、萩尾みどり、沖雅也、加藤武、大滝秀治、他
監督:市川崑
原作:横溝正史
音楽:田部信一
製作:田中収

見どころ
シリアス要素とコメディ要素のバランスが絶妙な市川崑一流の作劇が光るシリーズ第4作。過去3作で重要な役を務めた高峰三枝子、岸恵子、司葉子が顔を揃える。

ストーリー
伊豆天城の月琴の里にある旧家・大道寺家の時計台で、大道寺智子の求婚者・遊佐三郎が何者かに殺害された。19年前に起きた事件の調査で大道寺家を訪れた私立探偵・金田一耕助は、遊佐を殺した犯人が19年前の事件の関係者だと推理する。

病院坂の首縊りの家

おどろおどろしいタイトルながら、映画作品としてはあまり評価が高くないらしい。
しかし、僕のはこの作品は好きだ。
石坂浩二演じる金田一耕助があまり登場しないが、それを写真館助手の草刈正雄が、頑張ってくれている。
ここでは、草刈正雄は後年のダンディでジェントルな感じではなく、粗削りな感じがいい。
そして何と言っても桜田淳子さん。
撮影当時まだ20歳くらいだと思うが、一人二役をこなす演技力と役柄で抑えているが華やかな美貌、そして劇中の歌う見事な歌唱力。将来は、大女優にして歌手としても大成したと思えただけに残念。

『病院坂の首縊りの家』(1979年)

出演:石坂浩二、佐久間良子、桜田淳子、草刈正雄、入江たか子、河原裕昌、久富惟晴、三条美紀、萩尾みどり、あおい輝彦、加藤武、大滝秀治、岡本信人

見どころ
1970年代後半に横溝ブームを巻き起こした金田一耕助シリーズの最終作。殺人の動機と謎解きに重点を置き、愛憎絡み合う人間ドラマを詰め込んだ横溝ミステリーの決定版。

ストーリー
私立探偵・金田一耕助は、本條写真館の主人・徳兵衛から誰かに狙われているようなので調べてほしいとの依頼を受ける。そんななか、ある少女が写真撮影の依頼にやってくるが、徳兵衛の息子・直吉が案内された場所は、「首縊りの家」と呼ばれる廃病院跡だった。

————————————————————————
本ページの情報は2022年12月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
————————————————————————

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました