こんにちは、
よぴまるです。
僕の故郷は、富山市の海沿いの小さな町。
生家は海岸から歩いても2~3分に所にありました。
海の荒れている日には、夜、布団に入ると波の音が聞こえたものです。
だから子供時代の遊び場は海でした。
釣りをしたり、砂浜で相撲や缶蹴りをしたり、もちろん夏は泳いだりと。
またぼんやりと海を眺めるのも好きでした。
水平線の端にかすかに能登半島が見えました。
そしていつも思っていたのが、この海の向こうにロシアという大きな国があるんだなと。
青年は荒野をめざすとの出会い
高校1年の時、叔父から「青年は荒野をめざす」という本をもらいました。
作者は五木寛之。
“ソ連極東船舶公団船バイカル号は、今、船体をかすかに震わせながら、出航を待っていた。”
小説の出だしです。
わくわくドキドキしながら読んだ記憶があります。
「俺もロシアに行きたい!」チャイコフスキーやドストエフスキー、トルストイが生きた国に行ってみたい、と思うようになりました。
結局、10数年後に10数回もモスクワに行くことになりました。
しかも旧ソ連時代にも数回訪問しました。
五木さんの小説に出会ったために僕の人生は変わりました。
5年制の国立高専に通っていた僕は、親に相談もせず3年で退学し、1年間受験勉強をして五木さんと同じ大学に入ることができたのです。
まさに五木さん作品との出会いは僕の転機でした。
今日は、五木寛之さんの89歳の誕生日です。
3年前にNHKの番組で元気なお姿を拝見しました。いつまでのお元気でいてください。
五木さんの新刊本です。10月27日発売ということですから、ただいま予約受付中。
孤独なこころに沁み入る、とっておきの親鸞――。
「自分は人間として許されざる者である」――心の中にひそかに孤独を抱えながら、二十代を過ごし、やがて三十歳を過ぎた頃、偶然に出会った親鸞の言葉。その時、なぜ私は「ああ、この人は自分のことを分かってくれる」「とりあえず、自分も生きていくことが許される」と思えたのか。「聖人」ではない「生身」の姿を追い続けて半世紀、わが心の内の親鸞を語る。
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