山田一雄 一音百態

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こんにちは、
よぴまるです。

指揮者で作曲家でもあった山田一雄氏は、1912年10月19日生まれで、1991年8月13日に急逝。享年78歳。
1ヵ月前に神奈川フィルの音楽監督に就任したばかりだった。
ヤマカズさんの愛称で親しまれ、多くのオケ団員から愛されたチャーミングな人だった。

僕が人生で後悔してる一つにヤマカズさんの実演を聴かなかったことがある。ばかばかばか、ヤマカズさんの録音を聴く度にその念が強くなる。
この本は、神奈川新聞に連載された84のエッセイをまとめたもの。
あとがきの御秩子夫人の文章に心が打たれる。

『一音百態』山田一雄著

戦前から活動して反戦、平和、反核を訴え続けた硬骨の人であった反面、指揮台から落ちたり、振り間違いなどエピソードも多かった。

また本書では一度結婚に失敗したが、55歳で30歳年下の御秩子夫人と出会い、大阪から鞄ひとつでやってきた彼女と銀座でコーヒーを飲みながら二人だけで結婚を祝ったエピソードも紹介している。

残念ながら本書は絶版のようで中古もかなり高額。そのうち手元に置きたいと思っているがひとまず図書館で借りて読了。

山田一雄 名盤 おすすめ

第九のブックレットの宇野功芳氏が記していますが、朝比奈さんのCDが数多く発売されているの対し、ヤマカズさんのCDはその実力に反して寂しい限りだと思う。

他にもお勧めしたいCDは札響とのベートーヴェン交響曲全集や最晩年のライブ集などあるがどちらも現在廃盤状態。
中古情報を小まめにチェックするしかないようだ。

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ヤマカズさんと言えば、マーラーとベートーヴェン。現役盤をそれぞれ1枚ずつ挙げました。

山田一雄 指揮 新日本フィル マーラー 交響曲 第9番

山田一雄が1986年に藝術院賞を受賞した時の記念演奏会のライヴで、(お蔵入りとなっていたその理由はわかりませんが)長らく忘れられていた山田一雄の驚愕の録音、『マーラー:交響曲第9番』が初発売です。第1楽章だけでも31分を超え(終楽章は30分強)、全曲では91分を超える演奏時間ながら、集中力が高く、歌うことに没頭。一方でテンションの高さだけではない、山田一雄の側面も感じられるファン必聴の1枚です。

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ベートーヴェン: 交響曲第9番 Op.125 (12/21/1983) / 山田一雄指揮, 京都市交響楽団, ベリョースカ合唱団, 他

山田一雄の「第9」がついに発売される。まさに待望久しい、といわなければならない。山田より4歳年上の朝比奈隆のレコードが次々と登場するのに比べ、淋しい想いを禁じえなかったが、両者の実力は五分と五分、ともに日本の指揮界を代表する二人なのだ。……朝比奈隆の十八番がブルックナーだとすれば、山田の動的な音楽はベートーヴェン、ベルリオーズ、チャイコフスキーなどにぴったりだ。とくにベートーヴェンの音のドラマは山田の最も得意とするところで、これだけのベートーヴェンはなかなか聴けるものではない。…-宇野功芳-(充実し切った音のドラマ~山田一雄のベートーヴェン初登場 VDR-1330 ブックレットより)

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