ベートーヴェン 第九 永遠の響き

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こんにちわ、
よぴまるです。

クラシック音楽歴50年の僕の取って、大切にしている本があります。

いまから40年前に書かれた本です。

著者は、宇野功芳さん。

クラシック音楽の愛好家の人なら、知らない人は少ないかと思います。

歯に衣着せぬ音楽評論で人気のあった、クラシック音楽の評論家です。

さて、僕が大切にしている本は、これ
↓ ↓ ↓
『僕の選んだベートーヴェンの名盤』

さて、この本の中の第九、つまり交響曲第9番 作品125「合唱」で紹介している名盤は、40年近く経つ現在でも、永遠の響きを感じます。

ベートーヴェン第九は、永遠の響きと感じるのは、この本で、宇野功芳氏が推薦しているのは、次の3点です。

いまでもその演奏を聴いて感動します。

そこで、その3点をご案内します。

ベートーヴェン第九 推薦盤 宇野功芳編

フルトヴェングラーの第九

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 、 バイロイト祝祭管弦楽団

メイン
指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
管弦楽:バイロイト祝祭管弦楽団
合唱:バイロイト祝祭合唱団
ソプラノ:エリーザベト・シュヴァルツコップ
アルト:エリーザベト・ヘンゲン
テノール:ハンス・ホップ
バス:オットー・エーデルマン
ライヴ録音:1951年7月29日/フェストシュピールハウス(バイロイト)

「第九」は何回聴いても、やはりフルトヴェングラー/バイロイトが一番だ。第一楽章の遅い、ものものしいテンポと極大のスケールはフルトヴェングラーの独壇場であり、それだけですごい意味をあたえてくれる。つまり、遅いテンポを支え切れる内容の深さを持っているということだ。
ハッタリ的な効果は皆無で、再現冒頭など、もっとできそうに思われるが、終結あたりはその80%の力を保つ余裕が嵐のような底知れぬ迫力を生んだのである。
楽器のバランスはことごとく理想的で、いやなところは一つもなく、どんどん心に入ってくる。by 宇野功芳 本書からの抜粋

バーンスタインの第九

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レナード・バーンスタイン 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
ソプラノ:ギネス・ジョーンズ
アルト:ハンナ・シュヴァルツ
テノール:ルネ・コロ
バス:クルト・モル
録音:1979年9月 ウィーン〈ライヴ・レコーディング〉

第一楽章は最高の迫力と内容美を持つ。つまり力強さと意味深さを共有しているのだ。各パートの強靭さやフォルテシモの重量感はフルトヴェングラーを遥かに凌ぎ、時には音が汚くなってしまっている。
バーンスタインの桁はずれの気迫にあおられて、楽員がどうしても力んでしまうからで、もっと美しい演奏を求める人には抵抗もあろう。しかし、もちろん無機的には陥っていないし、終結部など、本当に苦しい内容をいっぱいに背負った表現になっている。
by 宇野功芳 本書からの抜粋

ウィーンフィルの第九

ハンス・シュミット=イッセルシュテット 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮:ハンス・シュミット=イッセルシュテット
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ウィーン国立歌劇場合唱団
ソプラノ:ジョーン・サザーランド
アルト:マリリン・ホーン
テノール:ジェイムズ・キング
バス:マルッティ・タルヴェラ
1965年12月 ウィーン

巨大、深遠で、かつドラマティックなフルトヴェングラー、ものすごい気迫の勝利というべきバーンスタインに対し、シュミット=イッセルシュテットはウィーン・フィルの美しい音色を100%生かした佳演である。
第一楽章の流れの良さ、テンポの良さ、バランスの良さ、とにかく充実し切っていないのに、いかにも濃厚で、ときには凄絶な響きを生み出し、聴く者をじゅうぶんに満足させてくれるのである。
by 宇野功芳 本書からの抜粋

最後に

宇野さんが、40年近く前に書いた本に推薦盤は、現在もしっかり推薦盤です。

しかも録音は、フルトヴェングラーが66年前、シュミット=イッセルシュテットが55年前。
新しいバーンスタインが41年前。

バーンスタインも現代人と思っていましたが、亡くなって30年経ちました。

この間、クラシックの演奏スタイルも変わりました。

でも、いいものは良いのです。

感動できるものは、古い新しいの関係なく、いつでも感動できるのです。

だから、今回ご紹介した3つの録音は、ベートーヴェンの第九の響きは、永遠だと思います。

ぜひ、聴いてみてください。

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