ベルナルト・ハイティンク 誕生日に聴く ベートーヴェン交響曲全集

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こんにちは、
よしおです。

先日の3月4日は、昨年92歳で亡くなったオランダの名指揮者ベルナルト・ハイティンクの93回目の誕生日でした。

ベルナルト・ハイティンク(1929-2021)は、65年に及ぶ指揮者生活では輝かしいキャリアを誇っています。

オランダ放送フィルの首席指揮者、アムステルダム・コンセルトヘボウ管の常任指揮者および芸術監督、ロンドン・フィルの常任指揮者および芸術監督、コヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督、シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者、シカゴ交響楽団の首席指揮者、それだけではなくウィーン・フィルやベルリン・フィルなどもに度々客演して常に世界のトップクラスの指揮者として活動を続けてきました。

これは凄いことで、ある意味人気商売でもある指揮者という職業柄称賛されてしかるべきものです。

しかし、これだけの人なのにスター的な扱いが特にあるわけではなく、ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチというメジャーな作曲家の交響曲全集をリリースしても特別な話題になることもありません。

かと言って、それらがディスコグラフィから消えることもないのです。

つまり熱狂的なファンはいないけど、ハイティンクを支持する人たちは確実にいて、それも少数ではないということです。

もう30年前になりますが、僕の友人がハイティンク&コンセルトヘボウ管のベートーヴェン交響曲全集を買ったと報告してきました。

僕は特に特別なリアクションはしなかったと思うので、友人はさぞがっかりしてと思い、今では反省しています。

わざわざ報告してきたのは、それなりの反応を期待していたと思うからです。

当時の僕の中では、ハイティンク=平凡という意識があったのです。

でもそれから30年、今の僕はそのハイティンク&コンセルトヘボウ管の演奏の良さが分かるようになりました。

ハイティンクがこの録音をしたのが60歳前後の頃。
つまりようやく僕がハイティンクの演奏を付いていける年齢になったということですね。

そういう意味で音楽とは自分自身の成長と言うか年齢を重ねることを知る一つの尺度になるのかもしれません。

ベートーヴェン:交響曲第1番 – 第9番(ポップ/ワトキンソン/シュライアー/ホル/オランダ放送合唱団/ロイヤル・コンセルトヘボウ管/ハイティンク)

1961年から88年まで、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団を率いたハイティンクとオーケストラの、総決算的な録音と言えるこのPHILIPS録音のベートーヴェンの交響曲全集は、1988年度のレコードアカデミー賞を始め、各地で高い評価を得た、まさに王道の名盤と言っても過言ではありません。

コンセルトヘボウの美しい音響特性とオケの高度な音楽性、そしてハイティンクの円熟味を増した見事なまでの統率振りが高いレヴェルで融合した、稀に見る全集と言えるでしょう。

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